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No.008ができるまで
たまにはハードディスクの中ほじってみると色んなものが出てきます。
俺こんなのとっくに破棄したと思ってたんだけど(笑)。捨てるのも惜しいので公開しちゃいます。

ラフ画

まずはボール紙でもルーズリーフでも適当なものに
グチャグチャにイメージを描き写します。
細部は一切考えず、イメージを捉えるくらいのつもりで。
ちなみにこの絵の場合、
ルーズリーフとボールペンが使われてます。


下描き1-主線

アタマがどこにあるか、大まかな建物をどこに建てるか、
ほんとに主軸となる線をうすーい色で決めていきます。
この色は、コンビニのコピー機では
ほとんど拾うことができません。


下描き2-整形

下描き1をもとに、もう少し濃いエンピツで
具体的な色や細部を決めていきます。
エンピツには余計な力はいれず、
紙との摩擦と手の重さだけで色を入れていきます。


下描き3-確定

トレス台の上で確認できるくらいはっきりとした線を入れます。
同時に、具体的な色、陰影、質感、重量、
あらゆる要素を頭の中で決定づけていきます。


ペン入れ

トレス台を使って別紙に線だけを写していきます。
このときにはすでに、イマジネーションを広げたり、
微調整をすることはできないので、下描きの線を
できるだけ忠実に写し取ります。


着色

コピックのトーナーで濃淡を決めます。
この時も鉛筆デッサンの基本に同じく
最初は薄い色から塗り、徐々に濃くしていきます。


文字入れ

スキャナで画像を取り込み、色をレタッチして
画像編集ソフトで文字を入れます。
縮小すればバナーのできあがり。

ペン画の描きかたは彫刻によく似ています。まずは大まかな形を作り、やがて細部にいたる。
この考え方は現実世界のあらゆるものに応用できますね。