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編集後記

1998年、夏の作品です。
当時はとにかく画材が高かった(笑)。

ペンは一度買ってしまえばしばらく使えますが、
スクリーントーン(画面に色をつけたり模様をつけたりするフィルムのようなもの)は、
当時の値段で350円〜420円。バイト禁止の高校だったんでこれらの費用はすべて親持ち。
今思うといい親だったなぁ…理解は得てなかったけど。

そしてエアコンの無い部屋、自分の身長に合ってない自作の作業机。

とてもじゃないけど今同じ環境で漫画描いてくださいと言われたら発狂しますよ!

すぐに腰が痛くなるし、夏場は自分の汗が毎分ポタポタ落ちてくるし、
冬はすぐに手がかじかんでペンが持てなくなるし…。

当時はオリジナル一徹で、二次創作やパロディーには興味がなかったので、
自分の持ち味がすべて、読んだら忘れられないような作品を描けたらいいな思ってました。

作業速度は今より速かったかも?

ペン自体は遅かったかもしれないけど、デビュー目指して燃えてたからね。
調理師の学校行ってたのに担任の提案してくれた就職先断って、
彼女と図書館で資料を集めつつ、毎日引き篭もって漫画を描いて…。

ここらへんの様子は作中の主人公となんか被ってますね(笑)。

そして迎えた持込の日、ブルーの封筒に原稿を詰め、
まるで全財産でも抱えているかのようにオイラは高円寺の駅を走ります。
まぁそこらへんの話は「持ちこみ編」あたりで…。